アップルの新たな音楽無料サービス「iTunes Radio」は9月から開始へ
iTunes Radioサービス開始は9月
Appleが新しい音楽ストリーミングサービス「iTunes Radio」を9月からサービスを開始することが明らかになりました。またiTunes Radioでは世界的な大手ブランドが広告主となることも分かりました。
広告パートナー
iTunes Radioは日産、マクドナルド、P&G、ペプシ、そしてもう1-2社の大手ブランドを広告パートナーとして、来月開始する模様。Appleとブランドとの交渉に詳しい情報ソースによれば、契約内容は数百万ドルから数千万ドルの大規模に渡り、各ブランドは12ヶ月の広告キャンペーンをiTunes Radio上で実施します。
Appleは各業種1社のみと広告契約を2013年末まで結びます。そのため、各ブランドは年末までiTunes Radioで競合が参加することなく独占的な広告を展開します。2014年からはより多くの企業へ広告を提供開始する予定です。この独占権のために、各ブランドは最低約100万ドルの支払いに同意したと情報ソースは伝えています。
iTunes Radioユーザーには、15分毎にオーディオ広告が1度、1時間おきに動画広告が1度挿入されます。
iTunes Radioは無料で利用できる音楽ストリーミングサービス
iTunes Radioは、iOSデバイス/iTunesユーザーが無料で利用できる音楽ストリーミングサービスです。サービス自体は、ユーザーのiTunesでの購入履歴や趣味嗜好を分析し、各ユーザーに最適な音楽を自動レコメンドしてくれる、「パーソナライズド・ネットラジオ」です。サービスはiOS 7に搭載される無料サービスですが、楽曲の間に広告が挿入される広告ビジネスを採用しています。
iTunes Match
ユーザーは広告が嫌な場合、iTunes Matchに加入することで、iTunes Radioを広告無しで楽しむことが可能です。(iTunes Matchは日本はまだ未対応)
Pandoraとの違い
Appleや音楽業界は、iTunes RadioをPandoraでは実現できない新たな収益源として期待しています。
ユーザーは流れている曲が欲しい時、アプリ内についている「Purchase」(購入)ボタンを即座にプッシュするだけでiTunesで楽曲購入が実現できます。このため、音楽ファンは新しい音楽と出会いながら、自分のコレクションを増やし続けることが可能になります。また音楽業界にはストリーミング再生のロイヤリティ料の他に、ダウンロード購入の取り分も収益化へ結びつけることが期待できます。
新型iPhoneにデフォルトでインストール
iTunes Radioは新型iPhoneにデフォルトでインストールされる予定です。